特急の車内で女性に乱暴をして男が逮捕された。このとき周囲に乗客がいた中で犯行の一部が行われたことにニュースが大きくとりあげられている。
特急車内で女性暴行=誰も通報せず、36歳男逮捕−大阪
4月22日2時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070422-00000004-jij-soci
特急電車内で女性に暴行したとして、大阪府警淀川署は21日、強姦(ごうかん)容疑で、滋賀県湖南市石部南、解体作業員、植園貴光容疑者(36)=別の強姦事件で公判中=を再逮捕した。容疑を認めている。犯行の一部は乗客の目の前で行われていたが、誰も制止したり通報したりしなかった。
調べでは、植園容疑者は昨年8月3日午後9時20分ごろから1時間以上にわたり、JR北陸線の富山発大阪行き特急電車「サンダーバード」車内で21歳の女性会社員の隣に座り、「大声出すな、殺すぞ。警察に言ったら、どこまでもストーカーするぞ」と脅迫。胸などをさわった後、車内の洗面所とトイレで乱暴した疑い。
周囲の乗客は犯行を知りながら犯行を止めようとしたり、車掌を呼んだり、通報をしなかったのはいったいなぜなんだろう??
この疑問をひも解くのに参考となるひとつの事件がある。
1964年にニューヨークで起こった
「キティ・ジェノヴィーズ事件」である。
深夜に自宅アパート前でキティ・ジェノヴィーズが暴漢に襲われた際、彼女の叫び声で付近の住民38人が事件に気づき目撃していたにも関わらず、誰一人警察に通報せず助けにも入らなかったというものである。 結局、この彼女は死亡してしまい、当時のマスコミは都会人の冷淡さとしてこの事件を大々的に報道した。
この事件から提唱され始めた社会心理学の考えに「傍観者効果」というものがある。
これは、
・他の人もたくさんいるんだから誰かが問題を解決してくれるだろう。
だったら、あえて自分が行動する必要はないんじゃないか?(責任分散)
・それに、自分が行動を起こすことで何か被害を受けたり、周りから冷たい目でみられるかもしれないし・・・(評価懸念)
こういった、ネガティブな考えはだれしも心の中に持っているものです。乗客の多くは冷淡だったというよりは、このような恐れとか自己防衛的な考えから目をそらしてしまった可能性があるでしょう。出来事の恐怖が大きければ大きいほど、それに立ち向かうためのパワーはかなり必要になります。
ニュースを報道する場合、助けようとしなかった乗客を非難するのは簡単ですが、
それよりも再発を防ぐために「傍観者効果」が発動しないようにするため、どうしていくべきかを考えることが大切だと思います。社会として「傍観者効果」が発動しにくい仕組み作りを考えていくことも必要でしょう。
例えば、携帯電話での通報や車内の”通報ブザー”を周知していくこと。または、ひとりだと怖いと思うことでも、近くの男性同士が力を合わせて立ち向かうということもできるかもしれません。
現実に自分がそういった状況になったときに、傍観者効果に負けないよう行動できるか??自問自答していく必要があるなーと思いますた。
ところで、
このニュースに気づく前に、たまたまご近所でこんな事件がありました。
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